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オンラインワークショップでアイデアを出す3つのポイント

2022.04.27
株式会社インテージクオリス リサーチ&インサイト部 五十嵐 優美

チームでのミーティングや日々のコミュニケーションについてオンラインがほぼ主流になっていると感じています。
一方で多人数でのワークショップは未だオフラインでやることが多い、もしくはオンラインで実施したいが開催・運営方法が分からず、どうすれば活発な意見やアイデアが出るのか、オフラインに劣ってしまうのでは?と考えている方もいると思います。
今回は以前DIGI-LAS※1で実施したP社とQ大学の産学連携ワークショップの参加者の感想を交えながら、オンラインワークショップを実施する際のアイデア出しのポイントを3つ紹介します。

※1 DIGI-LAS(デジラス)とは
(※DIGI-LASは2023年4月30日をもってサービス提供を終了いたしました)

オンラインワークショップに特化したアプリケーション。ビデオ通話とホワイトボード機能が一体となり、さらにデジタル付箋や画像検索機能などワークショップに必要な機能が一つになった新時代のツールです。メインルームとサブルームの設定が可能で、オフラインでのワークショップをオンラインで再現できます。

オンラインワークショップでアイデアを出しやすくする3つのポイント

①オンラインこそアイスブレイクが重要

同じ部屋内、対面での話し合いは相手の様子が見えやすく、場の雰囲気も分かりやすいですよね。一方で、オンラインだと発言のタイミングが分からず躊躇してしまうこともしばしば。特に違う属性の方が集まるワークショップだとその傾向があります。
そんな時こそ、「この人たちとならざっくばらんに会話できるな」「このチーム内なら発言しても大丈夫だな」と参加者に思ってもらえるようにアイスブレイクを充実させることが必要です。

下記のような内容を組み込むことが多いです。

〈自己紹介(名前、出身地、趣味、最近はまっている〇〇など)〉
誰でも話すことができる内容なので「場にどんな人がいるのか」を可視化するのにぴったりです。
「最近はまっている〇〇」はワークショップのテーマと関連したものが望ましく、ワークショップの内容やお互いの考え方について理解が深まるメリットがあります。

〈共通点探し〉
参加者の属性が異なっていても何かしら共通点があれば親近感がわきますよね。趣味や居住地、好きな食べ物等、自己紹介に関連させると見つかりやすいかもしれません。

〈グループ名決め〉
グループで最初に行うディスカッションとして簡単にできる内容です。自己紹介や共通点探しなどのアイスブレイクで話したことをもとにチーム名を決めると、今後のセッションでも話しやすくなり、最初のディスカッションとして有効です。発言しやすい雰囲気を作ることがオンラインワークショップではかなり重要になります。

オンラインワークショップでDIGI-LASを使うとアイスブレイクや場の醸成についてこんなメリットがあります!

■メインルーム、サブルームに分かれていることが気持ちの切り替え、話しやすい雰囲気の醸成につながる

DIGI-LASでは説明、共有の場としてのメインルーム、グループワークを行うサブルームに分かれており、メインルームからサブルーム、サブルームからメインルームへの移動ができます。
メインルームでは説明を聞くという受け身の状態でいたとしても、サブルームに移動することで「これからグループワークをやるぞ!」という能動的な状態への気持ちの切り替えができ、積極的な参加につながります。
また、ビデオ通話とホワイトボードのツールを別々に使用する際には、資料を見ていると他のチームメンバーの顔が見えにくいという課題がありました。その点、DIGI-LASではビデオ通話とホワイトボードが一体化しているため、同じ画面でメンバーの様子を見つつ、話し合いながらの作業することが可能です。 オンラインでもグループ内で一体感を持つことができ、仲間意識が高まり話しやすさにつながっていきます。

実際にオンラインワークショップでDIGI-LASを使用したP社やQ大学の参加者の感想

②参加者でセッションへの共通認識を持つ

各セッションでのワークについて、作業しながら隣にいる人に少し聞いたり、他のチームの様子をうかがうことがオンラインのワークショップだと難しいため、ファシリテーターがある程度コントロールして意識づけをする必要があります。
共通の認識がないとアイデア出しの方向性がずれ、目的が達成されない可能性があります。
そのため、グループワーク中もセッション内容の資料を提示したり、ワーク内容を簡単なものにするなど、ファシリテーターが説明した後、実際のワークを行う際には、参加者がワーク内容を忘れないように配慮する必要があります。

共通認識を互いに持ちやすくなる機能がDIGI-LASには備わっています!

■セッションの作業を都度確認でき、付箋や画像を貼ることでお互いの考えを可視化できる

サブルームに分かれた後も、参加者はセッションでのワーク内容を確認することができます。多少複雑なワーク内容でも、何をやっていいか分からない不安感なく、安心してアイデア出しに集中することができます。 また、ホワイトボード上に貼られた付箋や画像をリアルタイムで見られるため、自分のアイデアを考え、記入しながら他者のアイデアからのひらめきも得ることができ、よりアイデア出しが促進されます。

実際にオンラインワークショップでDIGI-LASを使用したP社やQ大学の参加者の感想

③アイデアのきっかけになる資料の提示が大切

0から1を生み出すことは大変ですよね。ワークショップの時に役に立つのが「アイデアのきっかけになる資料の提示」です。

例えば「高校生が勉強を楽しめるような文房具の新商品アイデア出し」の場合、
「使って楽しい文房具のアイデアを出してみましょう」とセッション構成するよりも、そのセッションの前に学生のトレンドや、今あるちょっと変わった文房具、文房具以外のアイテムの情報を提示することでアイデアを考えるスタート地点が増えます。

DIGI-LASではアイデアのきっかけになる資料をホワイトボードに貼っておけます

アイデアのきっかけになる資料が何枚かある場合、一度ファシリテーターが説明したくらいでは、参加者がワークをしながら内容を思い出すことは難しいでしょう。DIGI-LASではホワイトボード上に資料を貼っておけるので個人ワークやグループワークの際に参加者が各自で見ることができ、アイデアのきっかけとして利用してもらえます。

実際にオンラインワークショップでDIGI-LASを使用したP社の参加者の感想

インテージクオリスではワークショップご提案やDIGI-LASのサービスをご用意しておりますので、「このテーマについてアイデア出しをしたいけど、ワークショップってどうやって運営するんだろう」「オンラインワークショップをやったことがないので雰囲気を知りたい」など、お困り事がございましたらぜひお気軽にお問合せください。

(お問い合わせはこちらから)

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