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調査⼿法

モデレーター’s コラム  オンラインインタビュー、ぜひオススメいたします!

2020.09.14
株式会社インテージクオリス リサーチ&インサイト部

クライアント様に高い評価を頂いているオンラインインタビュー

今年に入り「オンラインインタビュー」が本格的に始まり、クライアント様から大変好評のお声をいただいている現在の状況について、今日はお話をさせていただきます。

2020年のコロナによる社会的な変化の一つに、世の中にオンライン会議が広く普及したという点が挙げられると思います。以前より、オンラインで会議を行うことができる技術的な環境はありましたが、やはり対面が重視されていたのが現実でした。

定性調査業界においても、5年ほど前からオンラインインタビューはツールの一つとして取り揃えていたものの、実施されることはほとんどありませんでした。

それがコロナという環境下で人との接触による感染リスクを回避する必要が生じたことから、弊社でもオンラインインタビューの本格的な体制を早急に整え、2020年4月から実施して参りましたが、非常に好評のお声を頂く結果となりました。

オンラインインタビューのメリットってどんなこと?

インタビューというと、テーマに合致した生活者を呼集し、生のお声を聴きだすことにありますが、オンラインインタビューで、対面のインタビューと同じように話が聞けるの?という不安をお感じの方も多くいらっしゃると思います。

結論から申し上げると、オンラインインタビューは対面でのインタビューと遜色なく話を聴取することができ、非常に有意義であることがわかりました。

特に好評のお声を頂いているデプスインタビュー(1on1インタビュー)についてお話いたします。

メリット1

インタビューご参加者が、非常にリラックスした状態でインタビューに臨める

対象者がリラックスした状態でインタビューにご参加いただくことのメリットは想像していた以上でした。もちろん、会場調査と比較し、数値としてリラックス度合いが測れているわけではありません。対象者の話しぶりや態度からうかがえるものでしかありませんが、経験値から確実にそれは感じられました。

生活者が普段思っていることを言葉にしていただくうえで、普段生活している環境の中で話をしていただくことと、インタビュー会場という日常とは異なる環境で話をしていただくことを考えると、オンラインインタビューが普段通りの生活者の声が出やすいことは想像に難くないと考えられます。

メリット2

ご自宅の様子がわかるので、インタビューご参加者の情報がより付加される

モデレーターは、会場でインタビューする際、生活者によって語られた言葉の端々からその方の背景情報も読み取っています。また、話すときの表情や姿勢、その方が持っている持ち物や洋服もその人を理解するための情報の一つになります。オンラインインタビューでは、ご自宅からご参加いただくため、ご自宅のお部屋の様子をうかがうことも、生活者情報の一つになります。

また、インタビュー会場にお越しいただく場合は、ひょっとしたらいつもよりオシャレをして来てくださることがあるかもしれません。ご自宅でのご参加ですと普段の様子がリアルに伝わってきますし、みなさん、素のご自身のまま、楽しくお話してくださるので、私もモデレーターとして毎回とても楽しいと感じています。

メリット3

インタビューご参加者の表情がわかる

生活者であるインタビューご参加者に、ご自身のお顔を正面からカメラに向けてお話いただくことで、表情が非常によくわかります。インタビュー会場で行う場合でもインタビュー中はお顔を拝見していますが、圧迫感を与えないために真正面からではなく120度ぐらいの角度からうかがうことが多いです。

オンラインインタビューでは、圧迫感を気にせず、今まで以上に対象者のお顔を正面から見させていただき、お話をうかがうことで、表情が非常につかみやすくなりました。

グループインタビューの場合、強みであるグループダイナミクスを発揮できません。調査課題によって異なるのでご相談ください。

上記に挙げた3点のほかに、インタビュー会場にお越しいただくよりも、ご自宅から参加できるため時間的・空間的な制約が少ないこともメリットと言えると思います。

このように、コロナという社会的な環境の変化によって後押しされる形でスタートしたオンラインインタビューですが、今では自信をもって推進していきたいと考えております。

一方で、オンラインインタビューのデメリットについても、お伝えいたします。

通常、グループインタビューは、インタビュー会場の円卓を囲み、初めて会った方同士でも井戸端会議のような形で話が盛り上がり、場が一体となって「グループダイナミクス」が起きることが大きな醍醐味です。しかし、オンラインインタビューですと、場が共有できていないため、複数の人たちによるグループダイナミクスは起きにくい、という点は否めません。そのため、グループインタビューを行うなら、インタビュー会場において実施するオフライン調査のほうが有意義であると考えております。

また、デプスインタビューの場合も、調査課題によって、オンラインインタビューが適しているケース、オフラインのインタビューが適しているケースがございます。

調査課題に応じて、オンラインインタビュー、オフラインインタビューをご提案をさせていただきますので、どうぞ弊社までお問い合わせください。

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